いやーどうもQ一郎です。
みなさん漫画読んでますか?私は最近読む機会がへっております(汗
まぁそのあたりはギャングースの記事で書いておりますので、省略しますが、お時間があればこちらも読んでください。
マジか!ギャングースの作者。出身地、三重か!!
と若いころから、漫画に没頭していた私ですが、今回は漫画歴30年以上のおっさんが未だに深い感動を覚えている名作を今回はご紹介ます。
今回ご紹介する至高の漫画、その名は『銃夢』。
主人公ガリィが織りなす壮大なストーリーは、ガリィが自由を勝ち取る戦い。歴戦の猛者、現実の不遇、今を司る感情のないシステム、様々な逆境に時には心折れながら戦うガリィ。伝説の武術パンツァークンストを使い、信じられないほどの強さを誇るガリィだが、その心は十代の乙女、無慈悲にも彼女に襲い掛かる苦悩、哀情、情愛。果たして彼女は自分自身の道、その先にある幸せを掴むことができるのか?
銃夢は伝説の漫画、AKIRAに匹敵するほどの作品
天才、木城ゆきと氏によるSF漫画の最高峰、『銃夢』であります。
集英社の雑誌「ビジネスジャンプ」で1991年から連載され、1995年まで連載された作品です。
これの世界観がまぁすごい。私はリアルタイムに読むことは叶わなかったのですが、みなさんご存じのレジェンド大友克洋様の『AKIRA』に匹敵するほどの作品だと私は思っています。
銃夢というそのすばらしい作品を一言で表すならば、近未来を描く独自の世界観です。
この漫画はSF作品なんですが、連載された当時より、かなり未来に読んだ私が「今後ありうる。」と思うようなストーリーなんですね。
この感覚は『AKIRA』を読んだ方であればわかっていただけるかもしれませんが、1982年に描かれたアキラが今2020年を生きる私たちの現実に当てはまることが多々あるんです。
『AKIRA』は本当に長い間、漫画好きいや普段は漫画を読まない方からも愛された作品なんですが、私のように2000年ぐらいに『AKIRA』に出会った読者はみんなこう思ったに違いありません。
大友克洋は予知能力者!?
これは私がまだアホなガキだったからに過ぎませんが、当時のアホ連中にはそれほどの衝撃を与える表現力だったのです。
荒廃した世界、バイク、S〇X、ドラッグ、ロケンロール、に酔いしれる若者たち。時を超越して描かれている『AKIRA』の世界にみんなが虜になっていました。
2000年当時にアキラTシャツを着ている奴がいると、「こやつできるな。」なんてシンパシーを感じてました。
私はこの『AKIRA』の世界でなんの特徴もなくみんなから当てにもされず、空気のような存在だった「てつお」が不意に大きな力を手に入れ、苦悩の中で戦っていく姿が特に好きでした。
当時の読者、漫画好きの方は速攻でぜひ手元に置いてください。漫画好きなら損はしないはず。
調子にのってアフィリンク貼ってますが、買わなくてもいいです。プレミア価格になってるしね、まずは満喫にでも行って読んでください。プレミア価値がついてる意味がわかるはず。
映画を見て思ったこと
『AKIRA』という伝説のタイトルだけで5、6本は記事をかけるんですが、それはまた今度にして、今回のテーマ『銃夢』なんです、実はこれが映画化されまして。公開は2019年2月22日とかなり前です。
CMは見たんですが、その当時は『銃夢』の映画化だと気づいていませんでした。また新しいCG映画がでるんだねーぐらいのもんだったんですが、
何度かCMを見るたびに
ん、このストーリー、この展開?なにこの既視感??
これは!?『銃夢』じゃねーか!!と気づいたわけです。
そのタイトルは 『 アリータ:バトル・エンジェル 』
こりゃ見に行かなくちゃと思ったんですが、理由があって見に行かなかったんですよ、めちゃくちゃ悩んだんですけどね。
そんな折、私がお勧めしているアマゾンプライムビデオが週末映画100円でなんと『 アリータ:バトル・エンジェル 』 をレンタルさせてくれるっていうじゃないですか?そりゃもちろん見ますよ、見させてください。
私は『銃夢』が大好きですからね。ここまで主人公が好きになったのは、悟空とガッツぐらいのもんですよ。それがなんと100円で見れるんです。映画館行かなくてごめん、興行収入に参加できなくてごめん。いろいろ思いましたが、やっとこさ映画版『銃夢』が見れる。かなりの幸福感でした。
早速レンタルボタンをポチッ!映画を見る私。
冒頭から気持ちが主人公に入らない。。。ああーーー!?こんなに『銃夢』が好きなのに!!映画に気持ちが入り込めない。。。くそがーーー!!!!
これですよ、CMを見てこの作品が『銃夢』の映画化だと気づいてからの違和感。
主人公がガリィじゃない!?・・・
この見出し、何を言っているかわからないと思うんですが、これは映画『アリータ:バトル・エンジェル』の放映当時からファンからも私の意見と同様に言われてました。
そもそも主人公の名前が「アリータ」、「ガリィ」ではないんですよ。そもそも違うキャラクターを作ろうとしてたのかも知れませんが。
主人公のキャラクターが違いすぎる!!
先にお伝えしておきたいんですが、漫画『銃夢』の主人公ガリィは東洋人で、黒髪のタラコ唇。負けん気で時には暴走してしまう。強さの中にやさしさと儚さを秘めた感情あふれる、とてつもなく魅力的なキャラクターだったんです。
そのガリィのデザインがコチラ
すいません、自分のスマフォじゃ魅力を伝えるのに不十分なので、作者様サイトからちとお借りします。
これですよ、この普通の女の子のような顔立ち。タラコ唇が可愛いでしょ、Q一郎もタラコ唇なので、余計に惹かれました。
強い信念を秘める瞳、佇まいからあふれる自信。これがガリィですよ。
バトルスキル、センスは最強、ただ心は十代の少女。
でもこの作者様のイラストは幾分先の話なので、ちょっと擦れた20代のガリィだと思います。映画で出てくる頃の漫画版ガリィを見せたかったんですが、すいません。
このガリィだからこそ 『銃夢』 という作品に私はのめり込んだんです。あんなに魅力的なガリィが映画で活躍する様が見たくて!当時からこの作品は世のCG技術が上がってきっと映画またはアニメ化されるだろうと本当に思ってました。その期待を込めた、映画の主人公が・・・

眼がデカ過ぎるし、タラコ唇がないじゃねーか!!!原作どおりなの黒髪だけやん!!
いや、マジで作品は素晴らしかったし、CG技術やべぇなとも思ったし、序盤の『銃夢』のストーリーがめちゃくちゃ詰まってて漫画を映画でやる難しさを十分、克服できてた漫画では伝えられない素晴らしさを込めた素敵な作品だと思いました。
監督か、脚本家の好みか内容は少しづつ変わってたので、本音は完全再現して欲しかった!!!
作品はすごいし、面白いと思ったけど、一つだけ許せない理由、たった一つの理由で、この作品が受け入れられなくなりました。
ただただ最高にキュートでワガママなガリィがヨーコが、この映画からは感じられなかった。
漫画からガリィを知った私には、見ている間ずっと違和感を覚えて、映画にのめり込めなかったんです。
作品が大好きなのにのめり込めない恐怖、これが最初に言った、映画館まで見に行かなかった理由です。CMから違和感を感じてたんだよね。放映当時、『銃夢』ファンの同志たちもさんざん文句を言ってたました。
それも仕方ないと思います。「銃夢」は「ガリィ」があってこその作品なんですよ。そのガリィがここまで変わってると。。。正直しんどいです。だから名前がアリータだったのかな?
見た目の話(大いに重要ですけどね)は置いといたとしても、ガリィとアリータを比べると、アリータは性格面で純真無垢すぎるんです。
原作の最初はそりゃあ「ガリィ」も記憶を失っているので、赤ちゃんのようなは言いすぎですが、純真無垢でした。ただそこから環境の変化によって考え方の変化があったんです。そのあたりが映画では表現しきれずにいたと思います。
打ちひしがれたガリィが自分の信じる価値を守るため、闘志に震える様、そこがかっこいいのに。
ネタばれになりますが、今作の映画はハッピーエンドではありません。
原作でもそうなんで、展開に文句はないんですけど。
ただ、打ちひしがれるガリィ(アリータ)の表情をもっと原作を再現して欲しかったと思います。
ただ悲しいじゃなくて、怒りを増していく様を見たかった。世界観は完ぺきなほど再現されているのに主役だけ違うってひどいよ、こんちきしょー!
日本漫画がアメリカで映画化されるパターンは結構ありますが、ただのヒーローものなら勧善懲悪のストーリーでエフェクトや感動的な展開だけ頑張ってくれればいいんですが、『銃夢』のようなセンシティブな作品には、日本人の感情がわかるアドバイザーを雇って、見せ方と感情の変化に対応して欲しかったと心から思ってしまいます。
アリータつまんねぇって思った人、頼むから原作『銃夢』を一回読んでくれ、若い子の感性はわからないから先に『AKIRA』読んでね。『AKIRA』が面白いと思えるなら『銃夢』もきっと気に入ってもらえると思う。
未だアフィリエイト収益が1円なんでここから買ってくれると私は嬉しいですw
ほんとに日本でアニメ化とかの前にアメリカで映画化とか正直わけがわからんのですよ。めちゃくちゃおもろいからね。
ちなみに続編もあって原作に興味持った人はこっちも見て!より木城ゆきと氏の性格というか性癖というか作者の思いが身近に感じれる作品です。
画力も話もセンス『銃夢』初期作品のころよりもメタクソ洗練されて圧倒されます、格段にガリィが可愛く、美しくなっていきます(ここ重要)!
最後に
私が伝えたいのはこんなところですかね、
本当に誤解してほしくないのでもう一度お伝えしておきますが、
映画『アリータ:バトル・エンジェル』は面白かった!
ただ原作の『銃夢』ファンからすると主人公の違いに戸惑うため、作品にのめり込んで試聴できなかった!!ここなら原作のガリィならこうだった、みたいな余計な考えをどうしても持ってしまいました。
これだけです。多分そのうちオンデマンドサービスで定額内で観れると思いますので、ぜひご覧になってください。CGのすごさ、アリータの表情の繊細さは一見の価値ありです。
銃夢を観ずにこちらを見れば本当に最高の作品だと思います。
それじゃあへばの!!
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