どうもQ一郎です。
田舎のデザイン会社がクソだと思った理由。から始まった私の職歴編、
新宿スワンのような世界で、初対面の上司に酒をぶっかけられた話~前編~
質屋業界に転職した話の続きです。質屋と言っても、リサイクル業界のようなお仕事で、メインの収益は買い取っとった品の転売です。
働き始めてすぐに、以前からウェブデザインに携わってきた私は、他の新人とは違い具体的な任務を与えられました。みんなといっしょだったのは基本的な質屋業務の習得だけで、私だけ命じられたのは電化製品の市場価値の調べ方の習得、店舗内広告作成を命じられました。最初のほうは店長からもいろいろと期待をかけていただいてたんですがね。
それも束の間、就職して2、3か月が経つ頃にはいろいろと変化が起きていました。
貴金属のチェック方法
転職の多い私ですが、知らない業界に来るとまずはワクワクします。知らないことを裏側から学べるって知識欲が刺激されて、好きなんですよね。最初は楽しくても、すぐに飽きてフラフラしちゃうんですがw
この会社で教わったことの一つに貴金属の調べ方がありました。これは仕事以外でも役に立つ知識だなと教えていただいてありがたく思っています。
リサイクル業務が収益のメインと最初に言いましたが、業務内容としては、質屋業務が半分ほどを占めていました。お客様が質草を担保にお金を借りに来る。こういったお客様の対応がとても多い職場でした。
現代の日本人にはあまりにピンとこないかも知れませんが、この質屋システム、フィリピンの方は未だ日常的に利用される方が多いんですよね。
当時私が働いていた会社の近くにはフィリピンパブがあり、大きな工場もあってフィリピンから出稼ぎに来られている方も多く周辺に住んでいました。
フィリピンの方は装飾品に金を身に着ける方が多くいて、日常的に今度デートなんだ、明日パチンコに行くんだ、部下に酒おごってやるんだって爽やかな笑顔でお金を借り来る方がたくさんいらっしゃいました。
結局は借金なんで利息とられるだけ損なんですが、屈託のない笑顔で、予定を楽しそうに語るフィリピンの方たちを私は好きになっていました。なんか純粋なんですよね、日本人は失ってしまった感覚というか。今書きながら思い出してますが、みんないい人だったなー。
日本人的クレーマーが一人もいなかった。片言のせいもあってみなさん、なんかかわいいんですよね。
さて質屋、リサイクル業者がどのように貴金属を査定するのか?
実は削ってます!!
皆さんに覚えておいてほしいんですが、グラム数に影響が出ない程度に、試金石という道具で貴金属を削り、薬品をつけて本物かどうか判別します。
まずは刻印をルーペで確認するんですけどね。刻印なんてなんとでも偽造できるんで、削ってみて確認するのが主流の確認方法だと思います。めちゃくちゃ高いレントゲンみたいな機械なら判別できるんですが、街の質屋にそんな大層なものは基本ありません。
この試金石でチェック、一度や二度ならいいんですが、質屋だと何度も削る羽目になるので、長期的にみると重量が減って金額に差が出てきてしまいます。貴金属の買取査定をされる方は、前もって金の値段を調べて、何度も査定するようなことはなるべくしないでください。
崩壊する協調性
2、3か月たったころ、徐々にみんなの関係性が変わっていきます。
前回の記事でお伝えした、右手に蜘蛛を宿す彼があと少しで退職するという話を聞かされます。
ヤンキーレベルが高そうなので、逆らわないでおこうと言った彼ですが、めちゃくちゃ人間が出来てる上に仕事もできる。先輩なので仕事ができるのは当たり前かもしれませんが、想像以上にいい人でした。
ただ人間関係については少々不満があったようで、とにかく早く辞めたいとよく言っていました。どうやら店長に引き留めに会っていたようです。
その頃からか店長の私たちに対する態度が変わってきました、ブチ切れて大声で怒鳴るのは当たり前、壁や机を殴り、威嚇しながら、失敗に対して執拗に怒るようになりました。
蜘蛛の彼が実質、店の2番手だったので、その彼が抜ける損失に店長も焦っていたのかも知れませんが、失態に対するお説教が確実にブラック会社のそれになっていきました。
同じころ社内にも派閥が出来ていきます。
社内メンバーは蜘蛛の彼を除いて、私、店長、マツコ・デラックス、元キャバNO,1、幼馴染2人。
店長はどうも元キャバNO,1(以下キャバ)にご執心のようで、何かしら彼女を優遇していきます。
失態への注意の仕方も特別扱いで激しかったです。キャバからしたらたまったもんじゃなかったでしょうが、キャバもなかなかの知恵者、泣いたりする日もありましたが、気丈に対応していきます。
しかし店長に気に入られる彼女が面白くない、マツコに幼馴染二人(以下幼2)元キャバの陰口を量産するチームが出来上がります。
蜘蛛の彼がついにやめて、店長のあたりはマツコへ集中するようになります。彼女は蜘蛛の彼より業務経験が長いので、NO,2として育て上げなくてはいけないという店長なりの厳しさもあったのかも知れませんが、仕事に関係のないところまでマツコを誹謗中傷する店長を見て、メンバーが辟易していたのは言うまでもありません。
そんな頃起こった出来事ですが、マツコと私二人だけの出勤の日に、閉店後の締め作業でお店のレジのお金が1円足りませんでした。どこのお店でもご法度だとは思いますが、まじめなマツコ(恐怖政治の影響)はわざわざ当日店にいなかった店長に報告し、指示を仰ぎました。
内容は原因がわかるまで調べろというものでした。
店長風に言えば1円だろうがミスはミス、原因を調べて二度と同じミスをするなということでしょうが・・・ねぇ1円ですよw
防犯ビデオをチェックしてレジに関わっている箇所を何度も見直します。最終的な結論は
落とした・・・
報告内容は落としたので、今後落とさないように対策を考える。
なんだそりゃwww笑いをこらえるのに必死でした。
店長に報告しないと怖いというマツコに私は1円なら私が出しますから内緒にしましょうといっていたのですが、その声も店長を恐れるマツコには届かず。店を出たのは朝の3時か4時ぐらいでしたかね。私の頭の中には不毛という言葉しか浮かんでいませんでした。
人によってお金のことは考え方が違うでしょうが、22時に閉店、その後朝の3、4時までアホみたいな対策を考える。こんな無駄なことに私は貴重な時間は使いたくないんですよね。
ミスをただす気持ちはわかりますが、1円の損害は1円の損害なんです。何なら10円払うから私の時間を返してほしいと未だに思っています。
こんなことが何度も起こるようになり、些細なミスで詰められまくるマツコの精神状態が徐々におかしくなっていき、普段の勤務中でも奇行が目立つようになり、味方である幼2からも白い目で見られるようになっていきます。一番マツコが可愛そうかもしれない。
殺伐とする社内
情緒を乱したマツコが仕事に来なくなり、幼馴染二人もいつのまにかフェードアウトどうやら裏でやめる時期について結託していた模様。
実は会社に来なくなってから、2、3度飲みの誘いがあって出向いたところ、もうやってらんないとのことでした。私はある程度私にしかできない仕事を与えられていたので、店長の対応はまだマシだったんですが、マツコとこの幼2への店長の対応は本当にひどいもんでした。そりゃやめるわなぁと思ったのが正直なところです。
些細なミスで怒鳴られ続けるマツコ、まともな仕事を与えられず、教育すらしてもらえない幼2。そりゃ止めますわ。時給1000円ですしね。幼2の二人も実は元キャバと同じく夜の世界に対応しているようで、そっちで金は稼げるから問題ないみたいだしね、たくましいよなぁ。
みんながフェードアウトしていく中、店舗業務を店長、私、キャバ嬢で回していくことなりました。
どうあがいても人数不足。近々サポートメンバーが来ることが決まっていました。
店長自身も急激にやめていく新人が多すぎると上から注意を受けているようで、ヘイトのぶちまけ具合が上がっていきます。
こんなに登場人物全員の精神が幼い会社は私も初めてだったので、すでにやめる気満々、何度も店長に退職の意思を伝えましたが、答えは当然もう少しいてくれとのことw
ことの顛末が気になるので、いいでしょう。もう少しいましょうと私も快諾してしまいますwそのせいで後にめちゃくちゃ不快な思いをすることになるとはこのころ予想もできませんでした。
完結しますよ詐欺を繰り返していますが、また終わらせられませんでした。
毎度長くなって、本当にすいません。文才がなさすぎる。
それじゃあへばの!!
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