邦画『愛しのアイリーン』がとても下品で最高だった。原作新井英樹、監督吉田恵輔、主演安田顕さん、すごかったです。

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愛しのアイリーン

どうもQ一郎です。

以前にも邦画が好きだとお伝えしてきましたが、今回、紹介させていただく『愛しのアイリーン』やばいです。めちゃくちゃクソマジ卍おもしろかったです。

ただですね、この作品を面白いと大っぴらに言うのにちょっと恐怖を感じているんです。
こちらの作品『愛しのアイリーン』は2018年に公開されたらしいのですが、2020年になってやっと私が観たということはそれほどヒットはしなかったということです。

それすなわち普通の人にウケなかった、刺さらなかったということで、普通すぎるのは嫌いな私ではあるんですが、この作品をスゲーっていうのはちょっと頭おかしいのではと自分自身少し思ってしまうわけです。
文句なしに賞賛したいんですが、今私の感情は少し乱れてまして、そんな時だからこそこの映画に強くのめり込んだのではないかなと思ったりもしています。

というのも現在父親が不倫の真っ最中でして、作品を見ながら他人事ではないと感じてより作品のメッセージを強く受け止めてしまったような気がしています。
皮肉なことにこの記事を書いている最中に、父親と話し合うことになり、不倫をやめてくれと伝えたところ、

「ええやないか!遊ぶぐらいええやないか!」と声高に言われました。
「じゃあもうええわ。」としか私は言えませんでした。浮気ぐらいなら苦虫を噛みしめて笑えるのですが、不倫は本当に嫌なんですよね。

すいません、話が脱線してしまいましたが、私が言いたいのは、一つだけ

「不倫はやめろ!!」

ということです。不倫がしたいのなら嫁と別れてからやってくれ。シェリーの旦那を見習え!!被害者が多すぎるんだよ、ほんとによー。あとシェリー俺と結婚してくれ!

マジで今までみた邦画の中で一番心にくらわされたかも知れない。

ほんとに素晴らしかった、感情のぶつかり合いを見事に表現した映画だった。
それは原作はもちろん、監督、演出、俳優陣。どれもが素晴らしかったんだと思います。

無理やり一言で言い表すならば常に緊張感があった。感情を包み隠さず相手にぶつける表現により自分の世界ならどうしていたのか?否が応でも考えさせてくる威圧感、無理やりにでもみんなが裸にされていきます。タガが外れているような映画でした。

見終わった後の脱力感、それは行きずりでめちゃくちゃS〇Xし終わった後のような、圧倒的な虚無感に包まれているようでした。そして冷静になった後、自分と主人公を比べていました。

これが邦画の醍醐味、個人的に圧倒的名作でした!

ただ一つこれは違うんじゃないかと言いたいのが、作品のパッケージデザイン。

それが上記の画像なんですけど、これはないと思うですんよ。素人が何言ってんだって感じなんですが、『愛しのアイリーン』を一つの画像で伝えるのに絶対これはないと思うんですよ。

これだと初見の印象は、これだとコメディ力の高い安田顕さんが面白おかしくフィリピーナと恋愛してバージン・ロードにちょっとひっかけてドタバタする印象を受けませんか?

実際には全然そんなことなくて愛憎、絶望、殺人、脅迫、半ばレ〇プみたいなそりゃあ身の毛もよだつような作品なんです。デザインがおしゃれすぎだと思いますよ、わたしゃぁーね!

上に出した画像をフューチャーしてメインパッケージにした方が絶対本筋が伝わるような気がします。本来の奴だとほのぼのラブコメだと思っちゃいませんか?

ただ原作の新井英樹さんがインタビューを受けている時に言ってたんですが、「共感を得るなんて甘っちょろいことを言うな」と山下敦弘さん言われたらしく、このパッケージもその一環なのかなと思ったりもするわけです。深読みすぎかなw
インタビュー記事も面白いので気になる方はぜひ。

新井英樹さんインタビュー記事
https://natalie.mu/comic/pp/irene-movie02/page/2

とはいえ共感とは言わなくても心に突き刺さるものが確かにありました。そして自分はどうなのかとても考えさせられました。

新井英樹さんという鬼才が原作

こちらの原作は漫画家、新井英樹さんなんですが、天才なうえに、独創的で皮肉屋だと個人的には勝手に思ってるんですが。感情表現が漫画というカテゴリの中で飛びぬけてるんですよね。飛びぬけてるというか尖っているというかめちゃくちゃエグイ。
正直そこまで好きではなかったんですが、なんかやべー漫画家がいるなーとは当時から思ってました。

私は漫画が大好きなもんですから新井英樹さんの「ワールドイズマイン」とかリアルタイムに読んでたんですよね。ただ飛びぬけすぎてて当時はついていけなかったんですが、映画作品になって思想の凄さをめちゃくちゃ感じました。
なんというか失礼な言い方なんですが新井英樹さんの思想は漫画では表現しきれないというか、人間、役者が表現した方が伝わるんじゃないかと思いました。

現に『宮本から君へ』もヒットしてたみたいですし、実際に人を使って表現した方がうまいんじゃないかと思いました。まだ見てないけどw

豪華だと気づかされた俳優陣

さてこの『愛しのアイリーン』立役者はまちがいなく俳優陣の演技力だと思ってます。

チープな表現ですが、安田顕さん、木野花さんの演技に鬼気迫るものを感じました。

嫁が見つからない安田顕さんがフィリピンで嫁を違法に買ってきて、どんどん頭がおかしくなりながらもフィリピン妻との愛情を描いた物語なんですけど、すさまじい欲望を吐き出しながらもヒロインに対する思いが描く、愛憎劇がすばらしいんです。

そして息子の嫁探しに異様なほど執着する母役の木野花さん、最初はまったく木野花さんだと気づきませんでした。それほどおばあさん役がうますぎる。そして息子を思うあまりに鬼婆へと変貌していくようなすさまじい愛情、ラストがまじでよかったなぁ。

後、他のキャストもめちゃくちゃよかったです。河井青葉さんの冷えた熟女っぷり(ファンは必見やで!)ディオンヌ・モンサントさんのすれた商売女っぷり。もちろんヒロインのナッツ・シトイちゃんもよかったんですけど、ディオンヌ・モンサントさんのセリフ。

「もうちょいやさしくせいや、ウチかて女やで」

このセリフにはめちゃくちゃ痺れました。ちょっと片言なんですけど、それが余計にリアルでこのあたりから主人公「宍戸岩男」は壊れていくんですが。
口下手で控えめな男が、女性への気遣いをなくしていく分岐点を表していたんではないかと思うほど劇中のポイントに感じました。

お色気もあるよ、真嶋琴美さんのシーンはぜひ見てほしい。

みなさんお気づきのとおり、私が好きな邦画には必ずエロシーンがあります。河井青葉さんの濡れ場もよかったんですが、今回注目していただきたいのは少し特殊な感じなんです。

こちらの桜まゆみさんが演じる真嶋琴美という女性なんですが、主人公とお見合いして、結果ひどい目にあうという役柄なんですが、劇中にモザイクがかかるほどあられもない姿を披露しています。女優魂に感動した瞬間でした。

注目してほしい箇所はエロさはないんですが、それまでの過程はめちゃくちゃエロかったので、みなさま着目してください。

まとめ

長々と語ってきましたが、本当にいい映画でした、かなり震えました。ただ人を選ぶでしょうし、中には不快になる人もいるかも知れません。

それでも新井英樹さんの恐ろしいほどの人間の感情を描き切った『愛しのアイリーン』を見てほしいと思います。感想コメントもらえたらめちゃくちゃうれしいです。
アマゾンプライムで見れるよ。

注意点として主人公が「おま〇ごぉおお」と大きな声でさけんだり、連呼するシーンがあります。新井英樹さんが「おま〇こ」を流行らせかったとかインタビューでおっしゃってましたが、でかめの音量で映画を観たい私にとってはなかなかの試練でしたw視聴の際は周囲の環境にお気を付けください。

それじゃへばの!

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